データ関連人材育成拠点 研究室紹介
大貧民や人狼などのゲーム情報学と量子コンピュータの研究
名前 | 西野 哲朗(にしのてつろう)教授 |
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所属 | 大学院情報理工学研究科 情報学専攻 |
OPAL-RING | https://www.uec.ac.jp/research/information/opal-ring/0000357.html |
研究概要
人工知能(AI)やコンピュータ・サイエンスの手法を使い、トランプゲームの「大貧民」や「人狼ゲーム」などを題材にしたゲーム情報学の研究に取り組む。自然言語処理の分野としては、人狼のほか、米IBMのAI「Watson(ワトソン)」を用いた図書館案内ロボットシステムなどを研究中。量子コンピュータのアルゴリズムも研究する。
研究テーマ
ゲーム情報学
機械学習(モンテカルロ法)などを使い、複雑な多人数不完全情報ゲームである大貧民を主に研究している。コンピュータ大貧民の優勝プログラムの研究や相手手札の推定、コンピュータと人間のプレーの比較による人間らしさの追求といったテーマを掲げる。学園祭(調布祭)では、コンピュータ大貧民大会を開催している。
自然言語処理
人狼ゲームの研究では、ワトソンを使って人狼の発言内容を分類し、その発言パターンからウソを見抜いたり、人狼の行動パターンを抽出したりなどの研究を進める。また、ワトソンと市販の人型ロボット「Sota(ソータ)」を組み合わせ、米グーグルのAIスピーカー「Google Home」も使って、会話内容からその人に最適な図書を推薦する図書館案内ロボットシステムを開発している。教科書などのテキストデータから問題文を自動生成したり、会話から話題を検知して雑談したりできるシステムなどの研究も手がける。
量子コンピュータ
量子コンピュータの理論研究に長年携わり、商用マシン「D-Wave」のような量子アナログコンピュータや、将来の量子デジタルコンピュータに実装するための多様なアルゴリズムを研究する。
- データ分析の手法を用いて大貧民プログラムの特徴を分析
- 研究室紹介
経歴
日本IBM出身でコンピュータ・サイエンスが専門。「人狼と自然言語処理、量子コンピュータの3分野はデータサイエンティストを養成するための現代版の基礎」であるとする。